訪問診療について
通院が困難な場合はご自宅にて診察します
訪問診療は、外来での通院が難しい患者様のもとへ医師が定期的に訪れ、医療サービスを提供する制度です。通常は月に1〜2回の頻度でご自宅に伺い、診察や治療、薬の処方、療養に関するアドバイスなどを計画的に行います。
ご希望があれば、患者様ご本人やご家族との面談を通じて病歴や健康状態を丁寧に確認し、必要に応じて他の医療機関からの情報も収集します。その上で、ご家庭の介護体制や経済的な背景といった生活環境にも配慮しながら、訪問の内容や頻度を調整し、無理のない診療計画を立てていきます。
定期診療のほか、容体の急変など緊急の際には、必要に応じて臨時往診や入院先の手配なども行います。

当法人の2021年の実績
看取り | 麻薬使用者 | 人工呼吸器 |
---|---|---|
83件 | 18件 | 8件 |
中心静脈 | 在宅酸素 | 胃瘻 |
---|---|---|
37件 | 77件 | 45件 |
気管切開 | 褥瘡 | 尿Ba |
---|---|---|
15件 | 50件 | 69件 |
人工肛門 | 癌末期 |
---|---|
7件 | 49件 |
- 血液検査、尿検査
- 各種薬剤の点滴、注射
- 人工呼吸器の管理
- 中心静脈栄養
- 経管栄養(胃瘻)
- 気管内吸引
- 浣腸、摘便
- 気管切開後の気管カニューレ管理
- 在宅酸素療法
- 褥瘡(床ずれ)の処置、創傷処置
- 尿カテーテル、腎瘻の管理・処置、導尿
- 人工肛門の管理
- 在宅ホスピスケア
- 脳卒中、脳腫瘍等の継続的加療
- 超音波検査、心電図
- 認知症、パーキンソン病等の加療
- 高血圧、糖尿病等慢性疾患の加療
- 腹水穿刺、胸水穿刺
診療の流れ
ご自宅で
療養されている方
まずは当院へご連絡ください
TEL:052-508-6222
入院中の方
各病院の地域連携室へ
お気軽に
ご相談ください
※診療情報提供書や
環境整備を行います。
1.ご相談
在宅で療養されている方は、まずは当院へお電話いただくか、担当のケアマネジャーや訪問看護師にご相談ください。患者様の状態について、ケアマネジャーや看護師の方から必要な情報を伺い、今後の対応を検討いたします。
可能であれば、現在の主治医からの「紹介状(診療情報提供書)」をご用意いただけると、よりスムーズに診療を開始できます。なお、入院中の患者さまについては、入院先の病院にある「地域連携室」を通じてご相談いただけます。
2. 初回面談
当院のスタッフがご自宅を訪問し、在宅診療の内容や流れについて丁寧にご説明いたします。現在入院中の患者様につきましては、退院前のタイミングで病院にて実施される「退院前カンファレンス」に、日程が合えば参加させていただき、そこで診療方針や体制についてご案内させていただきます。
3. 初回訪問診察
患者様一人ひとりの状態に応じて「訪問診療計画書」を作成し、その計画に基づいて在宅での診療を実施いたします。通常は月に1〜2回の定期的な訪問を行いますが、病状やご希望に応じて臨時の往診にも柔軟に対応いたします。
費用について
訪問診療は各種保険が適用されます。
標準負担額は月2回のご自宅への定期訪問及び、24時間365日体制に対する1か月あたりの負担金となります。
標準負担額 | 負担額上限 | |
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1割負担の場合 (70歳以上) |
約8,000円/月 | 18,000円/月 |
2割負担の場合 (70歳以上) |
約16,000円/月 | 18,000円/月 |
3割負担の場合 (70歳以上) |
約24,000円/月 | 252,600円/月※限度額証ご提示により 上限金額変更 |
3割負担の場合 (69歳以下) |
約24,000円/月 | 高額療養費による返還 |
2割負担の場合 (未就学児) |
約16,000円/月 | 子ども医療費助成制度による 返還(所得制限有) |
- 公費負担を受けられている患者さんの医療費は公費でまかなわれます。
- 院外処方となりますので薬剤費は別途必要です。(通院の場合と同じ)
- 介護保険利用者の方は居宅療養管理指導料(約500円)が必要となります。
- 名古屋市西区の方は交通費無料、区外の方は一部交通費1,100円/月~(税込)になります。